遺品整理士とは?資格の意味と信頼性を徹底解説
[掲載日]2025/09/24 30 -
遺品整理業者を探すと「遺品整理士在籍」といった表記を見かけることがあります。この「遺品整理士」とは一体どんな資格なのか、また本当に信頼できる目安になるのか気になる方も多いでしょう。
この記事では、遺品整理士という資格の概要から、取得方法、信頼性の実態、業者選びでのチェックポイントまで詳しく解説します。
遺品整理士とは?
遺品整理士とは、遺品整理に関する基礎知識や法律・マナーを学び、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する民間資格を取得した人を指します。
この資格は国家資格ではありませんが、遺品整理業界の健全化を目的に2011年に創設されました。業者の質にばらつきがある中で、一定の知識や倫理観を持った人材を育成することを狙っています。
遺品整理士の資格内容

学ぶこと
遺品整理士講座では、以下のような知識や実務を学びます。
- 遺品整理の基本的な流れ
- 法律や条例に基づく廃棄物処理の知識
- 相続や遺言に関する基礎知識
- 仏壇や位牌など宗教的品の取り扱い
- 遺族に対する接し方やマナー
資格の位置づけ
- 民間資格(国家資格ではない)
- 遺品整理業者の信頼性を示す一つの目安
- 消費者トラブル防止の観点で注目されている
遺品整理士の取得方法
遺品整理士になるには、協会が提供する通信教育講座を受講し、添削課題に合格する必要があります。
流れ
- 協会に申し込み
- テキストを使った学習(3〜6か月程度)
- 課題を提出し、合格すると資格認定
費用
受講料はおおむね7万円前後で、更新料が別途かかります。
遺品整理士の信頼性は?
メリット
- 基礎知識を身につけた証として業者選びの参考になる
- 協会の倫理規定を遵守することが求められている
- 「資格を持つ人がいる=教育体制がある」と判断できる
限界
- 民間資格のため、国家資格ほどの強制力や専門性はない
- 資格を持っていても、実務経験が浅い人もいる
- 「資格がない=信用できない」というわけではない
つまり「資格=安心」ではなく、「資格がある=一定の基準を満たしている可能性が高い」と考えるのが妥当です。
遺品整理士がいる業者を選ぶメリット

- 法律やマナーに基づいた作業を期待できる
- 遺族への配慮を重視してくれる可能性が高い
- トラブルが発生したとき、協会を通じて相談できる
遺品整理士がいなくても良いケース
一方で、資格にこだわりすぎる必要もありません。地域密着で長年実績のある業者や、大手企業が運営するサービスであれば、資格の有無よりも実績や口コミの方が信頼性につながります。
業者選びでのチェックポイント
遺品整理士の有無は一つの目安に過ぎません。実際に業者を選ぶときには以下の点も合わせて確認しましょう。
- 見積もり内容が明確か
- 追加料金や条件がはっきりしているか
- 口コミや評判が良いか
- 保険に加入しているか(万一の破損に備え)
- 対応範囲(供養・清掃・買取など)が自分の希望に合っているか
まとめ
遺品整理士とは、遺品整理に必要な基礎知識や倫理観を持つことを証明する民間資格です。国家資格ではないため万能ではありませんが、一定の信頼性を示す指標として活用できます。
業者選びでは「遺品整理士が在籍しているか」に加え、「実績」「見積もりの透明性」「口コミ」を総合的にチェックすることが重要です。
安心して任せられる業者を探すための一つの判断材料として、遺品整理士の存在を参考にしてみましょう。



