遺品整理に必要な各種手続き一覧(銀行・保険・年金など)
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[掲載日]2025/10/01 96 -
[掲載日]2025/10/01 96 -
遺品整理は「モノの整理」だけではなく、銀行口座や保険、年金、公共料金などの手続きも欠かせません。これらを放置すると、口座が凍結されたり、料金が請求され続けたりするトラブルにつながります。
この記事では、遺品整理に必要な手続きを分野ごとに整理し、注意点や進め方を解説します。
【遺品整理と手続きの関係】相続と同時に進めるべき重要ポイント

- 銀行・保険・年金などは「故人名義」のため、放置できない
- 遺品整理と並行して手続きを進めることでトラブル防止になる
- 相続放棄を検討している場合は、処分や解約行為に注意が必要
【銀行口座の解約】遺品整理で必須となる金融機関の手続き方法
銀行口座は相続開始と同時に凍結される
- 入出金や引き出しができなくなる
- 相続人全員の同意がないと解約・払い戻しできない
必要書類
- 死亡診断書または戸籍謄本
- 相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明
- 遺産分割協議書(合意が必要な場合)
注意点
- 公共料金や家賃の自動引き落としが止まる
- 未払いや返金がある場合は別途調整が必要
【保険金の請求】生命保険・損害保険をスムーズに手続きする流れ
生命保険
- 契約者が死亡すると「死亡保険金」の請求が可能
- 受取人が指定されている場合 → その人が単独で請求できる
損害保険(火災・自動車など)
- 契約者死亡後は契約承継や解約手続きが必要
- 未払いの保険料や返戻金の精算も忘れずに
必要書類
- 保険証券
- 死亡診断書
- 受取人の身分証明書・印鑑証明
【年金手続き】遺族年金・未支給年金の申請を忘れないために
未支給年金
- 死亡月までの年金が発生する
- 請求期限は 5年以内
遺族年金
- 国民年金・厚生年金に加入していた場合に遺族が受け取れる
- 配偶者や子どもが優先的に受給対象
必要書類
- 年金手帳
- 死亡診断書
- 戸籍謄本・住民票
【公共料金や契約の解約】電気・ガス・水道・携帯電話の整理方法
- 電気・ガス・水道 → 各事業者に死亡の旨を連絡し、名義変更または解約
- 携帯電話・インターネット → 解約しないと毎月料金が発生
- NHK・新聞 → 解約手続き必須
ポイント:支払い方法が故人の口座引き落としだった場合、口座凍結と同時に支払い不能になるため、早めに処理する。
【クレジットカード・ローン】遺品整理で注意すべき借入契約の精算
- クレジットカードは死亡した時点で利用停止
- 未払い分は相続人が精算対象
- カード付帯保険(旅行保険など)がある場合は請求できることも
- ローン契約は団体信用生命保険が付いている場合、残債が免除されるケースあり
【自動車や不動産】名義変更や売却に必要な手続きとは?
自動車
- 車検証の名義変更または抹消登録が必要
- 自動車税の請求が続くため放置は危険
不動産
- 相続登記が必要(2024年4月から義務化)
- 遺産分割協議書+相続人全員の同意が必要
【チェックリスト】遺品整理で漏れやすい各種手続きを一覧で確認
| 項目 | 必要な対応 | 期限・注意点 |
|---|---|---|
| 銀行口座 | 解約・払い戻し | 相続人全員の合意が必要 |
| 生命保険 | 保険金請求 | 請求期限あり(3年以内が多い) |
| 年金 | 未支給年金・遺族年金 | 5年以内に請求 |
| 公共料金 | 解約・名義変更 | 放置すると滞納になる |
| 携帯電話 | 解約手続き | 毎月課金が続く |
| クレジットカード | 解約・未払精算 | ローン残債に注意 |
| 自動車 | 名義変更・廃車 | 税金が継続する |
| 不動産 | 相続登記 | 義務化、放置不可 |
【専門家相談のメリット】司法書士・弁護士・行政書士に依頼すべき場面

- 銀行や不動産など相続人全員の合意が必要な場合
- 借金やローンがあり、相続放棄や限定承認を検討する場合
- 不動産売却や相続登記が絡む場合
専門家を活用すれば手続きを一括で依頼でき、手間やトラブルを大幅に減らせます。
まとめ
遺品整理に必要な手続きは多岐にわたり、放置すると不利益につながります。
- 銀行口座は凍結される → 速やかに解約や払い戻しを
- 保険金・年金は期限内に請求 → 権利を逃さないように
- 公共料金・携帯電話・カードは早めに解約
- 不動産・自動車は名義変更が必須
ポイントは「モノの整理」と「手続きの整理」を同時に進めること。
必要に応じて司法書士や弁護士に依頼すれば、スムーズに解決できます。



